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君の声を聞いた夜
















眸を閉じて1秒。

開いた双眸は真剣そのもの。




自分の奥深くまで見詰められた様に感じて手塚は薄く視線を床に散りばめた。


視線の向こう側から、リョーマが密やかに距離を詰めて来たことが判る。




膝に置いた手に彼の小さな掌が触れて。

覗き込む様に下から触れて来た唇を甘んじて受け入れる。





「……





薄く、手塚から吐息が漏れた。



触れていた掌が自分の手首に伸びて、やや強く掴まれる。


その力にリョーマの想いを感じ取って、手塚はそれまで背に張り詰めていた力を抜いた。



リョーマは軽くなった手塚の体を、口付けたまま後ろに徐々に倒していく。

相手の重みをその胸元に感じつつ、手塚の背が弓成りに反り返り始める。


ゆるり、ゆるりと。

大丈夫、オレに全て委ねて。

そう、手塚を説き伏せるように。



そして手塚の躯がベッドに静かに沈み込み出す。



そして、手塚の口腔へ入口で彷徨っていたリョーマが侵入ってくる。

初めは柔らかに、そして次第にその動きは激化を始めた。

手塚の全てを貪らんとリョーマは余す事無く暴れ、



取り込みきれなかったお互いの甘い液が手塚の顎を伝う。




真中から外界へ引いて行ったリョーマの舌が液の筋道を追う。



それと同時にいつのまにか手塚の手首から解かれた掌が釦に掛かり始める。




ひとつ、ふたつ。




緩慢に、しかし戸惑う事無く確実に手塚を纏っていた衣が上から膚蹴て行く。

そしてそれを辿るようにリョーマの舌が首筋、鎖骨、胸と下降していく。

時々、甘く噛む様にすると手塚の色素の薄い肌に赤い小さな華が開く。






………………あっ…」 「はっ………





迫って来た熱を解放したくて、濡れそぼった口元から短く嬌声が上がる。




「初めて」




そこで、手塚の胸に埋もれていたリョーマの顔が上がる。





「初めて聞いた、アンタのそんな声。艶っぽくて、ソソられる」





潤み始めた手塚の眸ではリョーマの輪郭が滲み始めている。

しかし、耳は確かに機能していて、リョーマの言葉は明瞭と聞こえた。




「莫迦者」
「なに?まだ、余裕だね。そうこなくっちゃ」




目蓋に、額に、頬に、絶え間なくリョーマの唇が降ってくる。

そして、啄む様な口元へのキス。



お互いに濡れそぼった唇が溶け合うように離れる。





「部長、好きだよ…」
「ああ……俺もだ」


























と、いうところで止めてみた、君の声を聞いた夜。
こっそり鶉やの小倉さんから18禁ギリギリ手前、というリクを頂いていたので、やってみました。
このお題は始めに見た時から、「声」=「嬌声」と決めてました・・・!
書き始めはいいとこまでいったとこで闖入者により、お流れ、にするつもりだったんですが、皇子にも時々はいい思いのまま終わらせてやろうかと。
ここから続きはめくるめく18禁、成人指定の世界です。
といっても、今の私はまだ成人になっていないので成人指定のなんて書けないんですが。
書いてる奴が成人でないのに成人指定書くっていうのはなんとも矛盾してますしね。
しかし、まあ、こういった系は後々「初体験」シリーズすると思うので、そちらにて。
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