Ici vous regarde, cheri !
My dearest. Ryoma
On this day, my wonderful Ryoma, I would like to confess my love for you.
Although hard for me to say these words, my pen moves quicker than the beat of my heart.
It seems like only yesterday that I first met you.
I can still remember your hair blowing in the wind and your skin. soft as a marshmallow.
That day was the best day of my lonely life, the day I fell in love.
But each day I grow to love you more and more..
You are my sunshine which shines on me every time I see your smiling face.
Your eyes shine like the brightest stars.
Your lips are plump and juicy like little sausages.
Your smell is like Hai-Chuu candy, fruity and Sweet.
But all of these things have no meaning without your gentle, caring personality.
This, most of all, is why I love you.
So for Valentine's Day, I ask that you love me too.
I can't live without you and I need to kiss your sausage lips everyday until I die. Please be mine.
そう、英語の羅列が記載された紙片がひらひらと舞い降り、手塚の掌に収まった。
リョーマの学習机に置かれた本の隙間から舞い降りてきたそれを手塚は繁々と眺めた。
「何読んでるの?」
いつの間にそこに居たのか。
手塚がゆっくりと後ろを振り返るとそこには二人分のグラスを階下から運んできたリョーマの姿。
手塚はリョーマの家を訪れていた。
何の事は無い。
休みの部活がまだ日も高いうちに終了となったので越前家へ寄っただけだ。
手塚のいる机の傍まで近寄り、リョーマは手にしていたグラスを机に一度置いて、手塚の手元を覗き込んだ。
「随分と熱烈なラブレターじゃないか」
「うわっ!何見てんの!!?返してっ」
皮肉も込めた笑みで笑う手塚の手元から勢い良くリョーマが紙片を奪い取り、文面を隠すように背に回した。
「風に靡く貴男の髪やマシュマロの様に柔らかな肌が忘れられない…か」
「〜〜っ!!! 今程、アンタが英語読めたのを悔やんだことはないよ」
何とも形容しがたい表情でリョーマは大きく溜息をついた。
それは照れか、手塚以外から貰った愛の言葉がばれたことによる気不味さか。
「貴男の目は、 最も明るい星のように輝いている。貴男の唇は小さなソーセージのようにふっくらとしていてジューシーだ。貴男の香りはハイチュウのようにフルーティーで甘い」
「…わかったから…復唱しなくていいから…っ!」
やめてくれ、と目で訴える。
そんなリョーマに呆れた表情を見せて、手塚はベッドサイドへ腰掛けた。
その隣へ間を置かずしてリョーマがグラスを片手に一つずつ持って腰を下ろす。
先程の手紙は素早い動作で引き出しにしまいこんで。
「何年も前のバレンタインデーにフレンチから貰ったんだよ…」
左手のグラスを手塚に差し出しつつ、リョーマは溜息混じりに白状した。
差し出されたグラスをを受け取りつつ、手塚は、ほぅ、と嘆息を漏らした。
目は半眼で……その気配から察するに、嫉妬に溢れていると思われた。
「フレンチは気障っぽくて駄目だね」
「そう言いつつも取ってあるということは文面自体は気に入ってるんだろう?それとも、まだそのフランス人が忘れられないか?」
機嫌が頗る悪い、とでも言うかの様に眉間にこれ以上ないくらい皺を寄せて、手塚はグラスの中身を啜った。
リョーマの母が淹れてくれたのだろうか、よく冷えた焙じ茶が喉へ流れ込んで来る。
「そんなワケないじゃん!くれた奴の顔なんてもう覚えてないよ」
「では、文面が気に入ってる、という事か?」
ちらり、とリョーマを見下ろせばグラスを啜ったままの体勢で硬直していた。
そんなリョーマに手塚は、…図星なんだな、と思い至って先程までの渋面はどこへやら、可笑しそうにくすりと笑った。
笑われて、リョーマは静々とグラスを持った手を下ろして、髪を掻いた。
「意外とロマンチストなんだな、お前も」
「っ〜〜〜! なんか悪い!?」
キッと開き直ったリョーマが手塚を睨めつけてくる。
そんな威勢の良い視線を手塚はさらり、と交わし、その様が余りに子供らしくて声を細く立てて笑った。
「偶には、アンタからもあんな歯の浮くセリフでも聞きたいもんだね!」
一行に止みそうにも無い手塚の笑いと、知られていなかった自分の嗜好を気付かれたことに、気恥ずかしさからなのか薄らと目元に朱を差しつつリョーマはぷいと顔を背けた。
一頻り手塚の笑いが治まっても、リョーマは視線を背けたままで。
そんなリョーマの旋毛をやや高い視界で眺めつつ、手塚はふと考えるように顎に手をやって、リョーマの耳元へと呟いてやった。
「Can't take my eyes off you.」
手塚が言い終わった途端にリョーマは勢いよくこちらを振り向く。
目元に朱を差したまま。
心なし、先程より朱が濃くなっている。
しかし、その赤味の肌を纏った眸は強い意志を放っていて。
リョーマが手塚の口元へ噛み付くまであと3秒。
Ici vous regarde, cheri !
…仏語なんですが、これ、どう発音するんだ…??
英訳だと『Here's looking at you , darling!』
日訳だと『君の瞳に乾杯!』
ちなみに、手塚が最後にのたまったのは、知っている方は知っているでしょう。名曲のタイトルより。
『君の瞳に恋してる』です。
あいらーびゅーべいーべー♪ってやつです。そうです、あれです。
Ici vous regarde, cheri !は7999hitを踏んでくださったマツモトさんへ!
いつもお世話さまでっす。
承りリクは『リョの意外な所を発見』で。
意外とロマンチスト。気障な言葉大好き。むしろモエモエする勢いで。
しかし、最初の英文も私が考えたものではないので…!
っていうか、私、英語はなんとなくで読みます書くのはさっぱりな人なので!!
私のサイト内にはびこる英語(主に英文)は機械翻訳かネットの海で見かけた言い回しだったりです。
自分で書ければね、いいんですけどね!
そんな訳でどんな訳で、7999hitありがとうございました〜!
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