Feelin' in the love-type:Teduka
















手塚国光。
14歳。今年で15へ齢を重ねる。

青春学園男子テニス部部長。

父、国晴。
母、彩菜。
祖父、国一。

10月7日生まれ。
O型。
左利き。

好きなもの。
釣り。
テニス。
うな茶。

得意科目。
世界史。


苦手なもの。

人付き合い。

主に、色恋関連。



初恋は、確か、小学校低学年当時。

もう、記憶も朧げだが、たしかクラスでも目立たない実におっとりした子だった。
暗い、などという意味ではない。
2、3人の親しい友人は居たようだ。
しかし。勉強も普通。運動神経も普通。特出した点が無かったから自然とクラスでは目立たなかった。
要は、普通過ぎる子だった。

でも、彼女に垣間見えた心の優しさや綺麗さが好きだった。

好きだったけれど、今となっては好きだった頃の記憶などは既に霞んでいて。

今思えば、所詮その程度の淡い恋心だったのだ。



恋に、世の中の人々は踊らされている。

世間で話題に上がるテレビドラマや映画そして小説に至る迄、その殆どが恋愛をテーマに扱っている。

俺からすれば、何が楽しくてそんなに恋愛を持ち上げるのか。

これは偏に俺にその感情が欠落しているからかもしれないのだが。


恋だ愛だと騒ぎ立てる人々は、正直良く判らない。
あまり、判ろうとも思っていないのかもしれないが。


俺も、いつか判る日が来るのだろうか。
誰か、俺だけを恋愛という感情で想ってくれる人が現れるのだろうか。

しかし、もしそんな人が現れても俺は受け入れるのだろうか。
受け入れられるのだろうか。
俺は、誰かを愛する事が出来る様に成るのだろうか。

今は、判らない。
判らない。

けれど、そこに立ってみれば、判るのかもしれない。

恋愛というのは、どういうモノなのか。
どういうキモチなのか。


今は、
今はただ、
今はただその日を思う。

俺は、どういう人を愛せるのだろうか。

そして、
どういう人が俺を愛してくれるのだろうか。

そして、
俺とその人はどういう恋愛をするのだろうか。


けれど、それはきっと未来の話。
今は、ただ只管に、色恋は苦手だ。
俺は、まだ大人ではないのだから。

きっと、恋に落ちても今の子供のままでは碌な事にはならない。
それなら、
それならいっそ、きちんと自分が成長してからする恋愛にしたい。

相手の事にも責任を持てるような、大人になってから。
それからでもきっと遅くない。

けれど、
俺が大人になるのはいつなんだろうな。
いつか、
気付く日が、来る。恐らく。









今、言葉の齟齬に気が付いた。
恋愛は、大人になってから。
大人になると恋愛をするだろう、という事。

つまりは、恋愛ができたら、大人、ということか?

ああ、駄目だ。
言葉は、苦手だ。どこまでも彷徨う傾向にあるようだな。

そうだ。確か、俺と同じであまり口を開かない奴が部内に居たな。
二人。

海堂薫と、
越前リョーマ。

彼奴らも言葉は彷徨ってしまうからあまり紡がないのだろうか。

海堂は俺の見る限り、言葉を彷徨わせてしまう、というよりは嫌いなのかもしれないな。
何と言うか……言葉よりもその奥にある部分で人を見ている。
ある意味、とても純粋な奴なんだろうな。

越前は……
彼奴は…どうなんだろうか。
喋る時は喋る奴の様だからな。
海堂と違って言葉を嫌っている訳ではないのだろう。

彼奴は、俺と同義なのかもしれん。
言葉を、彷徨わせてしまっているのかも、しれない。

まだ彼奴が入部してきてからそんなに日が経っていないから、その辺りはよく判らないのが正直なところなんだがな。
俺と、同じ……か。

今度、じっくり話してみるかな。
そうすれば、今より彼奴が判りそうな気もする。



……珍しいな。
俺が誰かと話してみようと興味を持つのは。
人間関係は苦手な筈なんだがな。


どうした、ことかな。



































Feelin' in the love-type:Teduka
手塚の恋談義。
途中から脱線してますが。
か、薫を……ここで挙げるつもりはなかったんですが、薫も、無口だ…と気付いて無視する訳にも行かず。
他は、喋りますよね??
うふふ、うふふ。
さて、ここから手塚中心に動き始める筈!!(筈、かよ。)(つっこんでみたり)(ああ、所詮私も関西人なんだよなあ)
手塚君は越前君に興味がお有りみたいですよ!
やったね、越前さん!!
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